2007年08月15日

ペンタゴンの未公開レポート 2004.2.26

IMG_7686mm.JPG■■■ ペンタゴンの未公開レポート
■■                                 ■
■             世界の環境ホットニュース(GEN) 326号 ■■
            編集/発行:別処珠樹 転載歓迎 2004年2月26日 ■■■
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 神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは
 地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう」――創世記
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   地球温暖化に関して、ペンタゴン(米国防総省)がまとめたレポートが明らかになったとして、まず、米の『フォーチュン』誌が記事を出しました。続いて英の『オブザーバー』紙が記事を掲載しました。『オブザーバー』による2月22日付のまとめから一部を紹介します。いまのところ報告書そのものはネット上に公開されていないようなので、下に書かれている内容が、どのような根拠によっているかは分りません。

   この内容は京都議定書を無視しているブッシュ政権にとって不利なものだと思われます。それが大統領選を控えたこの時期に出てくるというのは、選挙にからんだ何らかの動きが背後にあるのかもしれない、あるいは今後のアメリカの政策遂行に対する何かの布石ではないかと想像することができます。しかし背後の詳しい状況は、記事を読んでも今のところわかりません。
・これからの戦争は、どうやって生き残るかを巡って闘われるようになる。
・2007年までに激しい嵐がオランダの海岸線を襲って、干拓地が住めなくなる。
・2010年〜2020年の間にヨーロッパでは急激な気候変動が起きて、年平均気温が
 4度ほど低くなる。イギリスはシベリアのようになる。
・戦争や飢餓による死者が大量に発生し、地球の人口は大幅に縮小する。
・インド、南アフリカ、インドネシアでは暴動や内戦で国土の分割が起きる。
・水利権が主要な争いの原因となる。ナイル川、ドナウ川、アマゾン川など。
・難民がアメリカやEUに押し寄せ、大問題となる、など。
 このレポートは数か月のあいだ発表されていませんでしたが、最近になって一部の報道機関に渡った模様です。なお、これに関してさらに色々な記事が出てくる可能性があるので、重要なものがあれば引き続きご紹介します。

▼オブザーバー紙の記事
 http://www.guardian.co.uk/climatechange/story/0,12374,1153547,00.html

▼フォーチュン誌の記事
 http://www.fortune.com/fortune/print/0,15935,582584,00.html


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■■■ 気象変動についてアメリカ緑の党は・・
■■                                 ■
■             世界の環境ホットニュース(GEN) 328号 ■■
             編集/発行:別処珠樹 転載歓迎 2004年3月2日 ■■■
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 ペンタゴンによる未公開の気象変動レポート([GEN 326])について、アメリカ緑の党(http://www.gp.org/)が2月25日に、おおむね次のようなプレスリリースを発表しました。
                  *
 英オブザーバーが明らかにしたペンタゴン・レポートは、これから数十年の間に世界中で大幅な気温の低下や上昇、大規模な飢饉や海岸都市への脅威が生じ、資源をめぐって核の応酬をふくむ戦争が勃発すると予測している。これに関して、市民の注意を喚起するため大規模な行動が必要だ。ブッシュ政権は、人的要因が気象変動を引き起こすことを否定し、レポートが問題化するのを避けようとしている。またケリー氏をふくむ民主党の候補者も、本格的な対策をとる姿勢を示していない。しかし、この問題についてレポートは「科学上の議論をする段階か
ら、国家安全保障上の問題へと格上げすべきだ」と主張している。

 アメリカ緑の党は次の項目を要求する。
・化石エネルギーから再生可能エネルギーへ転換すること
・二酸化炭素その他の温室効果ガス排出を削減すること
・途上国のエネルギー転換を支援すること
・水・森林・生物多様性・エネルギーなど資源の搾取をやめること
・化石燃料・原子力産業への補助金をやめること
・省エネと炭素税の推進、輸送のエネルギー効率を改善すること
・深刻な危機を乗り切るため京都議定書について再交渉すること

 最近、「憂慮する科学者同盟」Union of Concerned Scientists が発表した文書によれば、連邦政府の数多くの部署にわたって、ブッシュ政権が関与して科学的な情報を抑圧したり歪曲したりする傾向がしばしば見られるという。
 気象変動の調査研究もその一つで、人の健康や、公共の安全、社会福祉にとって重大な影響があるとしている。


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■■■ 「気候変動は臨界点に近づいているか?」
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■             世界の環境ホットニュース(GEN) 329号 ■■
             編集/発行:別処珠樹 転載歓迎 2004年3月4日 ■■■
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カナダのヴァンクーバーにデービッド・スズキ財団という環境団体があり、この団体が定期的に世界環境に関する評論を発表しています。前回の記事につづいてペンタゴンの気候変動(下の欄に、この用語について寄せられたご意見あり)レポートに関するスズキの記事「気候変動は臨界点に近づいているか?」を読んで
みることにします。
▼ENN http://www.enn.com/news/2004-03-03/s_13664.asp
▼スズキ財団 http://www.davidsuzuki.org/
                  *
 地球温暖化がテロより恐ろしいというペンタゴンのレポートは、まるで急進派の環境グループが出したもののように見える。昨年秋に出来上がったレポートが、最近になってメディアに公開された。
 一般に信じられているペースではなくて、もっと急速な気候変動が生じた場合の最悪シナリオを描いたもののようだ。ただ、科学研究に基づいて出されたものだけに、簡単に無視することは出来ないだろう。

 大気と海洋が地球の熱を運搬する役割を担っている。気候の主な要因は海流で、これが変わると気候の急速な変化が起きる可能性がある。どうすれば海流を制御することができるのだろうか。もっとも大きな要因になっていて、その仕組みがよく分かっていないのは「海洋大循環」といわれるもので、これが地球の熱交換の役目を果たしている。動きは緩慢だが量は膨大で、アマゾン川を100集めたほどの量がある。

 この一部がメキシコ湾流だ。赤道付近の熱をヨーロッパに運び、北極の近くで海底に沈みこむ。おかげでヨーロッパは暖かい。これがなくなれば、ヨーロッパはずっと寒くなる。ところが、人間の放出する温暖化ガスのために、氷河や北極の氷が溶けて淡水の量を増やしている。淡水は密度が小さいため、海底に沈み込ま
ず、湾流の勢いをそぐ。もしも湾流を止めてしまうようなことになると、欧州は小氷河期に入り、北米も寒く乾燥してしまうだろう。こうなると農業生産と経済に大打撃を与える。

 確かにペンタゴンのレポートが最悪シナリオに従ったものだとはいえ、米政府はもう気候変動に関心を抱いてしかるべき時だ。二月にはアメリカの多くの科学者が、研究発表に圧力を加えるなどといった米政府の科学政策の誤りについて宣言文を発表している。米がこの問題に関心を払い、温暖化ガスの削減に真摯にとり組むことを希望する。カナダは京都議定書に調印しているとはいえ、まだ何もしていない。真剣な取り組みによってこそ最悪シナリオを避けることができる。

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世界の平和と次世代の夢を創りましょう
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posted by kawasaki at 09:49 | 福岡 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 04) 真実は何処に
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